第139回 オーバーホール
今回は精密機械のオーバーホールについてです。
機械腕時計のメンテナンス
高級機の分解清掃調整、いわゆるオーバーホールの費用と期間が高く長くなっているとの話しを伺いました。海外の本社でのメンテナンスに切り替わっているらしいのです。部品のサードパーティ修理業者への提供を辞めているとの話もあります。
カメラのメンテナンス
機械式からデジカメがメインになったドイツの高級カメラもドイツ送りです。機械式のオーバーホールは国内でもしてくれますがデジタル一眼レフの普及機セットが買えてしまいます。国内の名人と言われたサードパーティの修理業者も後継者なきまま廃業や縮小をしています。
日本の会社は
大手カメラメーカーはOBが修理工房を立ち上げて10年近くが経っています。定年で始めたとして後継者育成はされていませんしいつまでとは思えます。部品の廃棄があったとか、点検清掃もファインダースクリーンなど外す必要があると受けられませんと言われます。
関係性の変化
海外のメーカーがメンテナンスまで含めて自社囲い込みをしつつも長く製品を使ってもらう業態にシフトする中、修理期間延長などをしてくれていた大手メーカーもそこでなんとか儲けようという事にはならなくなっているようです。
ユーザーもメーカーもしあわせな関係を長く続けるにはどうしたらいいのか。大量生産期を脱した製品では考えないといけないでしょう。