第30回 桜咲く、そして散る
第30回はこの時期楽しませてくれた被写体について。
内藤家のお屋敷跡
新宿御苑の桜を撮り続けて15年以上経ちました。最初はフィルムで、中判を試したこともあります。2003年からはデジタル一眼レフです。
日本庭園から始まる
日本庭園のカンザクラからはじまります。 ソメイヨシノよりもピンク色の花びらにメジロたちが集まるのが人気です。 3本並んでいて真ん中と丘の上右側の木が早めに。その後他の桜にかぶるように茶室側の木が満開になります。
池の近くのシュゼンジカンザクラ
レストハウス正面の池に面した桜が花を咲かせます。大ぶりの花が綺麗でこれもメジロたちがやってきます。 昔は住み着いていた猫たちの背景にこの桜を配してました。
池のほとり
桜広場はウッドチップが敷き詰められました。桜の根を守る役割もありそうです。 オオシマザクラの白い花が綺麗です。 これが青葉になる頃にレストハウスの花桃が美しかったのですが去年の2度の大雪で傷つき撤去されてしまいました。
コヒガンザクラは芝生から
千駄ヶ谷門にほど近い芝生の斜面に面した桜はドコモビルの前景にするのが定番です。可愛らしい花がぎっしり咲きます。 目の前は緩斜面の芝生が広がりシートを広げた人たちがお花見を楽しんでいます。
緋色の緋寒桜
日本庭園と池の方には濃い紅の緋寒桜が独特の釣鐘のような花を咲かせます。 遅咲きのしだれとのコントラストが楽しめます。
華やかな陽光
その頃、新宿門の近くのピンクの花が美しく咲くのが楽しみです。陽光という品種で若い木が元気いっぱいに花を咲かせます。
ソメイヨシノのボリューム
本数も一番多いのは染井吉野です。淡い花が雲のように芝生の広場に浮かびます。 老齢の木もあり、去年の大雪で傷付いた木もあるでしょう。戦後70年そろそろ代替わりの若木が植えられることにも期待したいです。
ぼってりと八重桜
日の光も力をまし汗ばむ頃には八重桜がフィナーレを飾ります。 都心にいながら様々な桜を楽しめる。 年間パスポートを持って季節ごとの移り変わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。 また来年。