第193回 平成最後の夏
今回は改元まで1年を切ったことについて。
昭和の終わりの足音
昭和天皇の入院と先の見えない闘病の続く中、1988年から89年の年明け昭和64年になり昭和は終わりました。
自粛ムードの中、小渕さんが新元号を発表されました。
事前に改元の予定が決まっているのは、昭和末のあのなんとも言えない雰囲気から比べると心安らかに思えます。
電子システムの枷
象徴天皇制になってはじめての元号 平成も残すところあと1年を切りましたが、新元号の発表はなし。
膨大な電子システムで使われてしまったこの表記をめぐりをめぐりシステム上西暦に統一できないのかという議論が出ています。
区切る意味
日本人の世代感を明治、大正、昭和そして平成と感じてきた身としては、あってもいいと思う反面、システム改修の大きな負担を雇用創出と見るか、リソースの無駄遣いと見るか意見は分かれそうです。
ただ、1年はシステム改修には短すぎて、法律改正して元号をシステム利用するのは廃止していくかそういった改修も自動で対応できる新元号の年月になればいいと思います。
第192回 小型で静か
今回は70年代に出てきた小型軽量一眼レフカメラについてです。
すぐにOM-1と改称されましたがミラーダンパーの採用と工夫を凝らした構造でそれまでの一眼レフより小型軽量でミラーショックの少ないカメラに仕上がっていました。
追いつけ追い越せ
旭光学もMEそしてMXで小型軽量機に参入します。Kマウントへの変更から日も浅いのですが、レンズもMシリーズとしました。
小ささでは少し上回るものですが機能はよりシンプルでした。
極端すぎない
ニコンはFMやFEで参入してきました。
それまでのニコマートと入れ替わるように入門機として写真学校の定番になって行きます。上級機へのステップアップを用意できていたのは大きいと思います。
やがて、小型一眼レフカメラは低価格化優先になって行きます。
作りの良さが残るOM-1は今でも中古カメラの棚で魅力的です。
第191回 補修か破壊か
今回は車の修理とカメラの修理の関係についてです。
レストアという概念
過去の名車は根強い人気があり復刻すればいいではないかという意見もありますが今の環境安全基準を満たすことが難しいため、中古車を元に再生するレストアをすることになります。
保存と実用
外観はサビたボディーに金属を継ぎ合せたり、曇ったライトのレンズを複製したり、と走行できるようにし車検を通して走っているのが旧車会に並んでいる車たちです。
カメラの保存
一方のカメラはオリジナルの状態にこだわる派と撮影状態に機能回復する派と見た目もリニューアルする派があります。
保存派は、オリジナル派は部品も塗装もそのまま保存。撮影機能はあれば上等という人。
カメラのレストア
機能回復派は代替部品と交換でもOKな人達。例えばメーターが壊れているなら下ろしてハーフミラーも全反射に変えてしまおうという。
リニューアル派はオリジナルの塗装を剥がして磨いて再塗装して綺麗さを優先。
この過程で分解整備もする。
車のレストアに近い人達です。
新造できないのは車もカメラも同じで手を加えれば変化していきます。
捨てられれば母数が減っていきますので、できれば再生パーツや修理の母体としてまたいきてほしいものです。
第190回 お酒の嗜み
お酒に含まれるアルコールはどのくらいの量なのでしょうか。
高校生の時
Newtonでお酒特集がありました。致死量など危険性を知らしめる記事でした。
多感で好奇心もある時期ですから、これらを元に危険性を知らせる資料作ったことを思い出しました。
個人差があることを忘れない
単純に量で測ることができません。
少しでも重篤な酩酊に落ちてしまう人もいます。吐瀉物での窒息死も怖いです。
スポーツドリンクはアルコールの吸収を助けてしまうので水やお茶で水分補給を忘れずに。
酔ってもお酒の嗜み忘れるな
酔わせて暴行とか絶対ありえません。
一緒に呑んだ仲間やお店に迷惑かけるのもいけません。
そうならないように楽しむのが一番です。
第189回 銀塩かデジタルかいっているうちに
すっかりスマホ撮りになっている世の中についてです。
一眼レフからミラーレスへ
家電メーカーや一眼レフでは勝てなかったメーカーが攻勢をかけていますし、数字にも伸びが見えています。
業界として新しい方向性はミラーレスという雰囲気です。
おじいさんばかり
購入の理由は一眼レフの重さが苦しくなって来たおじいさんの乗り換えがあるようです。そんな話をしてフジのミラーレスへ買い換えてる姿を何度も見ました。
若い子はスマホが基本
ただ、若い層はスマホが基本でフィルムを現像してもラインにデータとなっているようです。おじさんみたいにCDにもしません。CD-ROMを読むパソコンというのもめっきり減りました。
フィルムおしゃれで数千円カメラ
そんな若い子たちは新品の銀塩カメラなんてほとんど知りません。LOMOは別。
数千円の中古コンパクトや一眼レフを買ってフィルムの入れ方から教えてもらって撮り始めます。
デジカメ高い
そんなカメラ若人が今度はデジカメ売り場に来るとハイエンドミラーレスばかりでなく普及レンズキットでも高い!との感想が漏れ聞こえてくるのです。
フィルム現像がかからないでお得とデジカメに飛びついた世代から次の世代へ。
皆さん、使わなくなったら、そのカメラ中古屋さんに還しましょうね!
第188回 メニューの使い勝手
今回はデジタルカメラのメニューの使い勝手についてです。
機能の多さ
銀塩カメラに比べると多いですね。
フィルムに相当するパラメーターに暗室やプリントで行なっていたことまで全部入りです。
機能の関連の見えにくさ
カテゴリーで階層化されていますが見通しが悪い。機能を知らないメニューがてんこ盛りで階層が深い。
さらに複数項目が絡み合ったりします。
なぜ素直に使いたい機能が使えない
あるモードをとあるメニューで設定すると別のメニューが使えなくなったりします。その関連性はマニュアル熟読してもわからないことも。大変です。
短く一筋で
なんとか表現できないものかと思うのです。画面が大きければツリー構造一覧というのもできるかもしれないですが、開発の方も把握できているのでしょうか。
使いこなしのために
シンプルな機種をぜひ用意して欲しいです。
第187回 アップグレードサービス
今回、電子基板を変えるアップグレードサービスが初めてと田中先生はおっしゃってましたが。
バルナックライカのアップグレード
低速シャッターの追加やセルフタイマーなどがあったようです。曖昧ですみません。
ライカM1からのアップグレード
距離計省略していた機種に距離計を追加するサービスでした。
α-9のSSM対応アップグレード
サービスが基板切れと元々のカメラが高かった上の追加料金で、多くのオーナーがアップグレードしておらず、対応機の中古相場が高いです。
M9のCCD交換
オーバーホール込み10万円の対応になりました。期間中は不具合対策ですので無償でしたが基板待ち数ヶ月、作業日数数日でした。
作業までの日数や部品の確保、保証のつけ方などさまざまな課題がありますが、ユーザー価値は高いです。
成功を祈りたいと思います。