第132回 フィルム事情
今回は6年ほど前からのフィルムの環境の違いについてです。
フィルムカメラとの別れ
そろそろ、デジタルに一本化してもいいかと思ったのが7、8年前。
多層構造のセンサーのカメラがどうにか実用出来、国内メーカーの応援の気持ちもあり切り替えたのでした。
あれから時は流れ
デジタルカメラはスマートフォンに形を変え爆発的に普及して世界にカメラが溢れました。
誰もが気軽に撮れる、送れる、転送出来る。
ふと、自分が趣味にしてた写真の、カメラの楽しさってなんだったろう。
フィルム使おう
前回の記事の後フィルム売り場に行ってコダックの高値と縮小ぶり、フジの種類の縮小、海外の小メーカーブランドのフィルムが並ぶ小さなコーナーになっていることに気づいたのです。
今回はかつて主力だったネガカラーでCD作成、データから店頭デジカメプリント。
あれ?!デジカメ
のワークフローになってる。
もちろん、同時プリントも選べますがフィルム1本とトータルでコダックなら3000円フジなら2500円といったところです。CD作成なら1000円ぐらい安くなります。
ああ、この費用がかかっていたんだなあ。
現像してくれるお店
これも少なくなりました。ミニラボ設備あるかお店で確認。とりあえずフジの現像機持っている都心のお店で1時間仕上げはまだ出来ました。
キャップ外し忘れたり、思ったよりデータにしてもフィルムぽかったり、ピントあやしかったり、ブレ気にならなかったり6年ぶりのフィルム体験でした。これも楽しみ、かな?!
第131回 十数年ぶりの銀塩
今回は久しぶりに触れた銀塩カメラについてです。
友人からの相談
高校時代に使っていたカメラが劣化して汚れてしまっててという相談を受けました。久しぶりに使いたいとのリクエストに答えて劣化した部分の清掃をすることに。
清掃して動いた
無水アルコールは少し強いのでEEクリーナーを使います。同意をいただいて拭くと綺麗になりました。
少し分解も必要だったのでお預かり。
修理業者さんではこういうのはあまりやりたくないみたいなので。
清掃を終えて電池を入れたら動きました。なんか嬉しいですよね。
久しぶりにフィルムを
そんなカメラをお返ししたら、自分も久しぶりにフィルムを使ってみたくなりました。
中古カメラ店をふらふらしたり、31年目の写ルンですというムックをパラパラめくってみたり。しばらく離れているうちに、中古カメラたま数あまりないのですね。
同い年カメラ
そんな中、製造年が自分と同い年のカメラを見かけました。昔の知識でシリアル番号から推定します。
久しぶりにフィルムを入れてシャッターを切る感触を味わいながら写真撮りたいという思いが巡ります。
すっかりフィルムカメラのインフラを使う機会がなくなっていましたが、たまのお散歩で撮影してみてもいいかな。
皆さんは眠っているカメラありませんか?!
第130回 冬の星座は西の空
今回は春になって早い時間に見やすい冬の星座についてです。
季節の星座
プラネタリウムの季節の星座紹介は日没のシーンから始まることが多く宵の空は春先は冬、初夏は春、秋口は夏、初冬は秋の星座がメインになることが多いです。
夜中に南中
その季節の星座は天頂を通る南北の線を中心に夜中に広がるものです。今の時期だと西側にはオリオンやおおいぬこいぬなどの冬の星座が見えます。南から東にかけてはしし座やおとめ座、うしかい座が見えています。
春霞の前に
本格的な春の季節は透明度が落ちてきます。宵から夜中にかけて見やすい冬の星座を楽しむなら今シーズンはラストチャンス。春の星座を楽しむなら夜中に東の空を。
ほろ酔いの夜、さめてきた頃足元に注意してふと空を見上げれば星が広がっているかもしれませんよ。
第129回 CP+終えて
今回は日曜日に最終日を迎えたCP+2017についてです。
目玉製品は憧れ
中判ミラーレスの新製品が長蛇の列でしたが相当写真にかけていないと買えない価格のカメラでした。
超広視野の双眼鏡試作品も相当のお値段に。
それでも興味と購買が結びついて楽しみや芸術が広がったら嬉しいと思います。
写真の撮り方
メーカーセミナーの特徴としてポートレート、スポーツ、鉄道、飛行機などジャンル毎の撮影指南の割合がぐっと増えました。数年前は別途ホールでこれらが行われていましたがメーカーステージで製品との関わりは薄く紹介される感じでした。一方、メーカーべったりの退屈トークが残っているセミナー聴いてしまった時のがっかり感。
写真展会場
大さん橋に移って移動できませんでした。買い物しておいてあれですが即売会場を隣接の会議場に移すなどして側で実施した方がいいなと感じました。
応募者が増えるのはいいのですがそれぞれうちわにこもってしまうのは危惧します。
来年は3月開催です。良い光景が皆さんのカメラに収められますように。
第127回 ダンジョン
今回は工事の続く渋谷の話ではなくて、飯の話です。
魔物食とは
九井諒子さん作のダンジョン飯という漫画の主題です。
兄と妹がともに所属するダンジョン=地下迷宮で妹が火龍に食べられてしまいます。消化されてしまう前に助けたい(ひええ)兄ですが、資金もつき仲間も少なくなってしまいます。
そんな窮地を救うのが現地調達です。
あっさり死んだりしても
剣と魔法の世界ですが命を繋ぐのは食です。様々な食材とお馴染みの調理法。日本の調理法(和洋中エスニック)の多様さがミックスされてどこか馴染みのある料理が美味しいかどうなのか。
消化されたら戻れなさそう
最新4巻好評発売中です。ここでは復活の条件が明かされます。美味しく食べられたら復活できそうにありません。
さて、兄は妹と再会できるのか。
実はまだ途中なのでダンジョンに潜ります。
第126回 線画に着彩
今回は絵の話です。
木版風景画
明治から昭和に生きた洋画家、木版画家吉田博氏の作品をNHKの日曜美術館で知る機会がありました。ゲストが中江有里さんだから録画したというのは余談ですが。去年2016年の6月に郡山で展覧会があったそうで行きたかったなと思いました。
木版画というと
小学生の頃の図画工作で楽しんだぐらいで多色刷りの経験もありません。はるかに硬い版木に繊細な描線を彫り込んである作者の技量と集中力には驚かされます。彼がこれを始めたのは49歳。
人となり
23歳で渡米しそれまで描きためた水彩を元手に油彩画を世界各地で描き、帰国後は山にこもりながら、見られない人のために山の風景を描く。しかし画壇の当時主流派から外れ苦境の中の転身だったそうです。
輪郭 色版 ねずみ版 ぼかし
刷りの再現ができるのは版画ならではです。繊細な輪郭線は部分で色を変え、抑えた色調にさらに影色をつけるねずみ版で立体感をさらにグラデーションの重ね刷り。
ふと、新海誠さんの背景作画に通じるものを感じました。
写真以上に奥行き感と光を感じる。機会作って作品見に行きたいと思いました。