camdayのブログ

日々感じた中から不定期で。

第96回 お茶の温度

今回は煎茶の温度についてです。

しばらく気にしてなかった

抹茶入りのお茶っぱを使っていてしばらく一煎目は抹茶状態で気にしなくなっていました。
先日、とあるラジオで一煎目はぬるめでお茶っぱ多めお湯少なめで新茶の旨味を味わってくださいとの解説が。
高温で苦味の成分が出てくるそうです。

湯のみで冷まして

いれてみました。確かに旨味を感じますね。煎茶といえども流儀あり。あらためて感じました。
こういう味わいをついケトルのお湯をばっと入れて消してしまっていたのだと気付く朝のひと時でした。

食後に苦めに

番茶代わりに二煎めは少し熱めに。
苦味の後ろに少し旨味を感じますね。
温度を変えて試すと色々な味が楽しめそうです。
夏になると麦茶となりますが、たまに温かいお茶をいただくのもいいものです。
来年の新茶の季節にはいいお茶試してみましょうか。

そろそろ出勤の時間です。
自販機のコーヒー飲んで頑張ります。

第95回 素子にこだわる

今回は、コンシューマ向けでは珍しい3層素子を使ったデジカメについてです。

2012年70万円の衝撃

中級機クラスの価格でとの言葉に予約していたところ、驚きの価格で約1年後の価格改定後継機まで待ったのも懐かしい思い出でした。
一眼レフとしてオーソドックスな構成のカメラでしたが独自画像処理の重さやピントの不安定さなどで主力機としては他のカメラになっていました。

あれから5年

世は変わり、一眼レフにもライブビューが当たり前になり、フルサイズのミラーレスも出た中で、真の後継機が待たれていました。2016年のCP+で発表されたのは、一眼レフのレンズを使うミラーレスカメラでした。

8万円の驚き

それから4ヶ月あまり。そろそろボーナス商戦という頃に発売の正式発表がされましたが、価格が今度は予想を下回る価格でびっくりしました。
話題に事欠かないメーカーだと思います。

縮小傾向のデジカメ市場の中で

自社の新世代レンズを売る。
明確にカメラボディーの存在意義を定義した戦略価格でさらにカメラデザインに対する挑戦も忘れていません。
さらに、自社独自の撮像素子という基幹部品を強みとしてアピールしています。イメージ戦略はうまく回っています。

願わくばファームの熟成で良いカメラに仕上がってほしいものです。

第94回 執念の35mm判

今回はリコーイメージングの35mm判デジタル一眼レフについてです。

黎明期の発表

2000年のフォトキナ、まだレンズ交換式の一眼レフのデジタル化初期に、銀塩カメラMZ-Sベースのデジタル一眼レフカメラの発表がされましたが、開発中止。

カメラ博物館で展示

当時の試作機がペンタックス回顧展で展示されモデル名がK-1であったことなどが明らかになったのが2006年でした。
カメラ事業はHOYA、リコーと移りました。

デジタル一眼レフにこだわって

APS−Cサイズ、44×33の中判デジタルなどハイエンドは一眼レフにこだわっていつかはというファンの声に応えて15年ぶりに姿を現したのがK-1でした。

企画も会社も紆余曲折しながら機能も進化して登場したカメラ。こんなストーリーをユーザーに語れる製品もそうそう無いでしょう。願わくば名機として名を残しますようにと。

第93回 オリジナルの力

今回は、静岡の地下街で展示も行われたメカトロウィーゴというオリジナルロボットのお話です。

https://m-wego.com

1人のアーティストの作品から

小林和史さん
http://chubu01.wix.com/moderhythm
http://moderhythm.blog26.fc2.com/
がメカトロボットと呼ばれるロボットが生活に溶け込んだもう一つの昭和と言う設定で生み出したオリジナルロボットの2台目です。
丸くかわいい通学用ロボットという枠を超えて様々に改造されて楽しまれています。

複製販売から広がるバリエーション

最初は模型コンベンションでキャスト複製が販売されました。それが小さくなった超合金トイになり一気に流通が広がりました。さらに同サイズのプラスチックモデルが発売されると改造のしやすさから各種バリエーションが模型愛好家の方々の手から生み出されました。

小さく大きく

さらに大きなサイズや小さなサイズまで発売され手芸的な楽しみ方や旅行写真へ登場したりと楽しみ方が広がっています。当初の設定とは関係なく、作者自身の寛容さやムーブメントを盛り上げる手腕もあってイマジネーションの世界が広がっています。写真集も出版されました。

素材としての楽しさ可愛さからスケールも役割も変わって様々なバリエーションが生まれていくメカトロウィーゴの世界。ちょっと覗いてみませんか。

第92回 うなぎか蚕か

今回は絶滅が危惧されているうなぎについてです。

ドードー鳥の故事

かつて、人類に食べ尽くされて滅んだと目される動物にドードー鳥がいます。大航海時代、長い航海の中、飛ばない大型の鳥は格好の食料だったのでしょう。

日本うなぎの受難

高級食材となっていたうなぎのイメージ。それが安く食べられるという中国養殖うなぎの台頭。スーパーやコンビニ、牛丼チェーン。養殖というのは実際は稚魚を乱獲し育てていただけ。今うなぎが現代のドードー鳥です。
完全養殖できないまま食べ尽くそうとしています。

昆虫食

一方、養殖技術の新たなホープとして昆虫が挙げられています。カニエビに近いと宣伝され奇食からかつての郷土食にさらには常食に変わっていくのでしょうか。
日本の近代化を支えた蚕もそんな食として期待されています。

化学工場として

蚕はタンパク質工場としても有望とされています。実は養蚕に用いられてきた蚕は人の手で改良され家畜化されています。桑の葉を人手で与え続ける代わりに逃げることも飛び去ることも少ないのです。産業として一旦は消えそうな養蚕ですが復活の可能性はあるのでしょうか。

うなぎにとって幸せかわかりませんが死に絶える前になんとか完全養殖で資源回復と天然の保護ができるといいのですが。

第91回 新しい作り方 新しいデザイン

今回は東京大学 山中研究室のこの展示会から。

http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/proto2016/

スケッチを形に
二十数年前、折しも同じようなプロトタイピングを糸鋸と万力とヤスリで行っていました。
当時は小さな空間の作業ロボットへのサプライを支援する補助ロボットの試作でした。この時、手書きのプレート形状をアクリル板に転写してノコとヤスリで仕上げました。精度が必要な軸や接合のネジ穴はデジタルスケールのついた定盤上のけがき機で寸法出ししました。
後から2次元CADで設計し直しアルミ素材で作り直しました。

今回の展示ではスケッチをもとにコンピュータ上でリファインし干渉を検証してレーザーカッターで思いのままにMDFを切り出していました。

試行錯誤の回数も試作の回数もそう変わらないはずですが手間は減っていそうです。

知的なモジュール
かつてはちょっとしたものを動かすにはシーケンス回路をロジックICで組んでいました。当時高価だったトランスピューターは本体ロボットで手一杯でした。
今回は、秋葉原で数百円で買える距離センサと数千円のマイコンボードで動いていました。

3D CGを一体で
出始めの3D CADの機能は結局2次元図面の取り合い確認をすることが精一杯でした。図面も旧来の加工指示を与えるため部品図にバラして作り直していました。

今回の展示では組み合わせた部品を3D CGで造形しそのまま3Dプリンタで一体造形していました。後からの組み立てを考えないというデザイン。パラダイムシフトを強く感じました。

制約のシフト
これはまさに制約のシフトで製作法が変わればデザインも変わることを体現していました。たわみを素材形状で制御する素材では入れ子状になった網状の球体や立方体をそのまま造形していました。
まさに新しい構造を編み出していました。

想像を形に
従来は頭の中にだけあった想像上の形状が手に取れるようになる。
そんな時代にこの二十数年で進化したのだなという実感を得た展示会でした。

第90回 電子ゲームの歴史

今回はお台場の日本未来科学館で行われていた企画展「GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~」について

遊べる展示

2002年イギリスから巡回展が始まり日本での展示が終わりました。初期のPONから最新のPSVRまで遊んで体験できる展示が特徴です。動態展示というのがいかに大変か現場の苦労に思いを馳せました。

http://www.miraikan.jst.go.jp/m/spexhibition/gameon/

テレビゲームのテニス

PONとして生まれたダイヤルでバーを動かすゲームあたりが私の電子ゲームの初体験でしょうか。その後ゲームウォッチは流行に乗って遊びましたがファミコンよりプラモデルとかモーター工作、模型飛行機に傾倒したのでパソコンゲームの方が多くて家庭用ゲーム機はセガサターンぐらいからでした。

アーケードゲーム

近所の駄菓子屋か温泉地のインベーダーの実機があって懐かしさを重ねてしまいました。
さすがにR360はありませんでしたがハングオンの実機がプレイアブル。
時間取れなくて体験はできませんでしたが懐かしかったです。

せっかくだから体験すればいいのに

圧倒的ボリュームで展示されていたのですが平日にもかかわらずほとんどの試遊機が埋まっていました。ぽつんと空いているワンダースワンを遊ぶのもな…。
有給休暇の正しい使い方をしてる方が多かったようです。
バイスや筐体の進化を楽しく見てきました。

家庭用ゲーム機競争

時系列の展示でしたのでその進化の過程、グラフィックスの高度化、ジャンルの細分化、そしてポータブルゲームの系譜なども一覧できました。レーザーアクティブとかまであって、玉石混交、華やかだった時代を感じました。

スマホゲーからVR体感系に

今はタッチスクリーンのスマートフォンゲームが主流ですが次代を期待されるPSVRの体験も人気で整理券は配布済み。期待は次の体験機会か市販までお預けでした。

実機を体験できる機会というのは貴重でやはり人気になるものですね。