第27回 図書館のありがたさ

今回は30年以上前、本を今ほど買えず古書店も行動範囲になかったころのお話から始めたいと思います。

図書室から始まる

近所に新築の公民館ができて図書室が併設されました。岩波のドリトル先生全巻とか読むことができましたし、読書習慣のきっかけになりました。 学校の図書室よりもなぜか使いでがあったのでした。

つながりが見えること

昔は貸し出しカードが本の中に入っていて人気のバロメーターになっていました。その本が読まれていることが見えたということです。日付のスタンプは歴史も教えてくれました。 一番乗りだったり、たくさんの人が読んでいることに想いを馳せたり。 なんとなく見ず知らずの読者と繋がった感じがしたものでした。

過去の雑誌に触れること

大学の図書館は雑紙架も解放されていて雑誌のバックナンバーが読み放題でした。このころ仕入れたカメラの知識はずいぶん役に立っています。 世代を超えてどのぐらい情報が共有できるか、しようと思うかで特定ジャンルの雑誌バックナンバーは有効だなと思いました。 特定の雑誌が出版されているだけでなく創刊休刊の栄枯盛衰など。 図書館ならカメラ毎日とか読めましたからね。

体で感じる知識の形

ハードカバーで並ぶ、文庫のシリーズがだんだん増えていく。新書がカラフルになっていく。縮刷版がどっしり構えてる。本の背表紙と棚の詰まり方もそれぞれで。 入館するだけなら自由なところもあってふらりと図書館にというのも現実的でした。 本の破損盗難という悲しいことです。 管理が厳しくクローズになっていく。

日替わり書店の激流

電子的な編集、テキストからイラストまで簡単に入稿できるようになったからか出版数の急激な増加からリアル書店の店頭に並ぶ本も日替わり。 溢れる書籍のダムひとつとしての図書館という側面もあるでしょう。 毎日書店をチェックしてはいられませんから気付かないうちに店頭から返本されてしまう。 出会いがない。

電子の書棚

電子書籍ようやく立ち上がった感じがします。新刊の電子化待ちということもあります。機を捉えて出版社には書籍と読者の出会いが多くなるようにして欲しいですね。 ニュースによると書籍の未読率は減少しているようです。 いつでも買えるということは書店で出会ったからには買っておくというこうどうがへっているのかもしれません。

新刊書籍が出版され続ける。時代を映すコンテンツとしてアーカイブされて残っていく。メディアアートやマルチメディア作品がことごとく消えていく現実を見ると本の価値を感じざるをえないのです。

読むことができる限り読書を続けたいですね。 皆さん本持っていますか?