第11回 星の写真

第11回は空に輝く星を写真に収めることについて。

写ることが嬉しい
星の写真を撮り始めた頃は父の一眼レフを借りて感度400の高感度フィルムで。
三脚に据えて、ちょうど今ぐらいの季節にそっとシャッターを切るためのレリーズをつけて30秒シャッターを開けました。
「星の写真です。」とクリーニングコーナーに併設された写真現像プリント窓口に告げて待つこと数日。
初めて星空が手のひらに。

星座の形
オリオン座の星並びが手のひらにちょこんと乗っていたのが私の天体写真の原点でした。
それが面白いのとレンズの種類もなかったので冬の星座の形を撮影していました。
あれから時は流れてカメラはデジタルになって今はデジタル一眼レフやミラーレス一眼が世の中にあふれています。
星座の形を撮るだけならコンパクトデジタルカメラの星空モードでも簡単に撮れるようになりました。

パロマに憧れて
もう数十年前、アメリカのパロマ天文台には世界最大の望遠鏡があり銀河や星雲の写真を世界に提供していました。
天体ファンはそんな写真を目標にアンドロメダ銀河やオリオン大星雲の撮影を競っていました。
望遠鏡をマイカーに載せて立山や乗鞍などの山の上の駐車場に集う人々。
まだフィルム撮影で財力とテクニックの両輪が必要な時代。天文雑誌を写真が飾っていました。
今なら宇宙にあるハッブル望遠鏡がより鮮明な画像を提供していますし日本がハワイに設置したすばる望遠鏡などもあります。さらに環境保護のためのマイカー規制。少し天体撮影の仕方も変化してきました。

星と地上
宇宙望遠鏡の鮮明な画像に勝とうとするのではなく、アマチュアの星写真の楽しみ方があるはずだ。
宇宙にないものそれは地上の景色です。
そう気付いた人たちが風景写真としての星空の写真をメインに撮り始めました。「星景写真」と言います。
フィルム時代は中判カメラという大きなフィルムで何時間かかけて一枚を撮るスタイルで。そしてデジタル一眼レフで星に適した機種がれると一気に人気が出て雑誌によっては半数が星景写真になりました。

あの星に人がいる
さらに、近年「比較明合成」という連続写真で星の軌跡を繋げて撮影する方式が広がりを見せています。
明るい都会でも星の写真が撮れると評判です。
もう一つこの方法で撮影できる被写体があります。人工衛星です。
え、そんなの撮れるの?!と思われますが特に日本参加している国際宇宙ステーションは最大の大きさで明るく見えます。あそこに人がいます。

どれも夜間の撮影ですから、安全に配慮して楽しんでいきたいと思います。