第167回 リメイク

先日、シン・ゴジラが地上波初放送でした。つい最後まで見てしまいましたと書きたいところですが途中で切り上げてしまいました。

劇場体験ができる

というのはリメイクは新作として多くの映画館で公開されるためです。リバイバル上映は限られた期間ですから。今回地上波放送より睡眠優先したのはスマホの小さな画面で見ているのがもったいなくてというのもあり、また畳み掛けるような演出がCMで中断されて一気に最後まで走っていく感じが得られなかったからかと。劇場で映画が観られるありがたさ。
シンゴジラについては巨大な生物が東京を襲い、ヒトがそれに立ち向かう筋書きで1984年版に続くものです。

リメイク&完結

はいからさんが通るモスクワオリンピックのあおりでテレビシリーズ打ち切られていましたが、ようやく劇場版前編でリメイク分が公開。来年の後編が楽しみな作品でした。
当時の風俗、1970年代の原作の頃の時代背景も飲み込んで劇場版として公開されたことは意義があります。
原作マンガを少し読み返して見ましたがよく再構成しつつ大正と昭和を終わりゆく平成のアニメーションクオリティで表現していました。

リメイクの成功例もあれば失敗例もあります。オリジナル以上に長く記憶に残る作品が増えるといいですね。

第166回 いつまで使えるか

今回は前回の素材のお話も絡んでくる製品の耐用年数についてです。

ライカは長持ち?!

製造が70年以上前でも動いて写真が撮れるというのは確かにすごい。メンテナンスと保管方法の良さなどもあるのでしょうし金属部品が多く前回話題にしたプラスチックやゴムの使用も少ない。分解を前提とした構造になっているなどもあるでしょう。ただコレクションでメンテナンスだけお金をかけられていたものが残ってるというのもあると思います。

20年前のプラスチックカメラ

さてこちらはどうかといえば分解は前提にしていません。ねじ止めなら外せるなら分解できると思いますがタッピングネジでネジを切りながら止めてあれば一回外したら初期の止める力は無くなってしまいます。
厳密には金属のネジ穴でも一度使ったビスは使わないのです。
さらに接着、溶着、両面テープと分解整備に向かない接合が多くなります。

作り手の設計

使用頻度と年数が設定されコストも下げることが要求されます。
外装のプラスチック整形のついでにストラップ取り付け部を入れとけば部品減、しかもたくさん作れます。ファミリー向けだからそんなに重いレンズは使わないとか、せいぜい使っても5年とか考えて作られているものも多いのです。
シャッターも回数は決まって設計されてますし時間で劣化する部品が悪さをすることもあります。
中には使い心地、触り心地のために付けられたゴムグリップなども補修のきかない部品になったりします。

大量生産でなくなった時に

製品の耐久度はどう考える?
故障の対応方法は?
故障交換品ストック?
パーツストック分のコストを薄く広く転嫁する?
修理部品をオンデマンドで作る?
製品企画の力が問われそうです。

第165回 プラスチックカメラ

今回は、外装や小さな部品から中身まで銀塩カメラはプラスチック化で軽量化という道を歩みました。というお話です。

金属で重い

これを樹脂にしたら軽くなる。ということで、古くは主に普及カメラでベークライトなどをカメラの芯に使っているものがありました。
一方、高級カメラだったレンジファインダー機や一眼レフ機は鉄からアルミダイキャストへと進みます。

一眼レフ機は精度が大事

レンズからの光をミラーで反射してファインダースクリーンに投影する距離とミラーを跳ねあげた時に同じ距離でフィルム面に像を結ぶことが必要です。レンズのフランジ面とフィルムを送るレールも平行で距離も正確さが求められます。
なのでこの部分は金属でしかも組み立ての最後にフィルムレールを精密切削してました。

デザインの自由度

外装のプラスチック化は1980年代にどんどん進みます。
細かな凹凸、自由な曲面などガンダムのプラモデルのようなカメラが普及機からフラッグシップまで席巻しました。
それでも中身は細かな部品はプラスチック化しましたが芯となるのは金属のフレームでした。意外と持ち重りするのはこれとモーターが大きめだったからでしょうか。

1990年代に変化が
樹脂を成型するときに金属を入れ込んで綺麗につなげることが出来ました。
今までフィルムを入れたり巻き上げていたスペースのプラスチック化が進みます。さらに普及と大量生産ならフレームもプラスチックでとなりました。
レンズ付きフィルムと並走するように一部のプロ機以外フィルムレールも黒いプラスチックの一眼レフが出てきます。

さらにレンズのフランジ面もプラスチックになったのです。

その後、デジカメ、携帯電話のカメラ、スマートフォンへ写真を撮る道具はこの10年で変わってしまいました。スマートフォンのフレームが金属でかつての高級一眼レフの価格帯(物価上昇はあるにせよ)感慨ぶかいものです。

第164回 贈る言葉

今回は5年前に亡くなったあの人に。

なんとか元気にやってます。

あなたの命を削った治療より良いものを探しています。

まだ答えは見つかりません。

苦労するのは生者の仕事。

どうぞ安らかに。

第163回 電池の方が高い

今回はジャンク扱いのカメラについてです。

ひとかごに盛られたカメラがある

ジャンク。お店の商品説明も動作確認も返品保証もないカメラです。明らかに故障欠品カビ水没を除き、人気のないチェックの面倒なカメラやフィルムが特殊で値段のつかないカメラ、パーツ取りされてしまったカメラなどがあります。

長期在庫が流れたりも

棚を塞いだ、カビが生えた、電池が液漏れしたなど展示販売中の劣化も中古カメラにはあります。
そんな長期劣化在庫もジャンク箱に仲間入りするかも?!

生きているのに!

そういう声を拾う楽しみと修理用の部品取り用に手にする人も。結構な賑わいになっています。
新品、中古、ジャンクと価格は下がり使えないリスクは上がる。

大切な写真はきちんとしたカメラで撮りたいものです。

第162回 土台揺らぐ

今回は素材のスペックについてです。

データ改ざん

素材メーカーからはその素材の規格名やデーターシートとして強度や弾性係数などの情報が添付されて販売されています。今回はそれをより高性能と偽った。

試作と破壊試験

昔は設計を詰める時安定して素材が供給される確証もなくロットと試作と試験と製造をしていました。
しかし、材料の安定とコンピューターシミュレーションの普及でデジタル設計して製造という試作コストを抑える取り組みがされてきました。

その材料の嘘

前提とした素材強度が不足した場合、少し無理がかかる設計がされているとそこから破綻します。
特に小型化や軽量化を追求している製品やコスト低減で材料節約を突き詰めていると深刻です。

材料価格や性能への無理な要求からなのか、素材を作れなくなったことの偽装なのか再発防止と社会全体に行き渡ってしまった製品の点検。頭の痛い問題です。

第161回 粘着テープの憂鬱

今回はちょっと止めるのに便利な粘着テープについて。

ちょっとまって

本のページが取れたり破れたりそんな時セロハンテープで補修してませんか?!
図書館などではむやみに貼らずにそのまま返して欲しいとのことです。
たしかに子供の頃好きだった本がそんな補修で粘着ベタベタテープのベースがボロボロとひどいありさまになりました。

付箋も避けたい

ブックマークに便利な付箋ですがこれもノリが残り変色や劣化の要因になるようです。保存用書籍や公共の書籍への利用は避けましょう。

べたっと強力

布ガムテープも引越しダンボールを開けずに置いておくとベタベタになってしまいますね。またビニールテープも粘着が…。ある一定の世代はこれ使いたがるのですが適切な接着剤の使用をお勧めします。

工業用両面テープ

カメラの中にはミラーの貼り付けに使っていたりしますがこれも経年劣化でずれたりする原因ですし光学コート腐食の元にもなっています。

一見便利な粘着テープですが万能ではないこと気をつけたいと思います。