camdayのブログ

日々感じた中から不定期で。

第166回 いつまで使えるか

今回は前回の素材のお話も絡んでくる製品の耐用年数についてです。

ライカは長持ち?!

製造が70年以上前でも動いて写真が撮れるというのは確かにすごい。メンテナンスと保管方法の良さなどもあるのでしょうし金属部品が多く前回話題にしたプラスチックやゴムの使用も少ない。分解を前提とした構造になっているなどもあるでしょう。ただコレクションでメンテナンスだけお金をかけられていたものが残ってるというのもあると思います。

20年前のプラスチックカメラ

さてこちらはどうかといえば分解は前提にしていません。ねじ止めなら外せるなら分解できると思いますがタッピングネジでネジを切りながら止めてあれば一回外したら初期の止める力は無くなってしまいます。
厳密には金属のネジ穴でも一度使ったビスは使わないのです。
さらに接着、溶着、両面テープと分解整備に向かない接合が多くなります。

作り手の設計

使用頻度と年数が設定されコストも下げることが要求されます。
外装のプラスチック整形のついでにストラップ取り付け部を入れとけば部品減、しかもたくさん作れます。ファミリー向けだからそんなに重いレンズは使わないとか、せいぜい使っても5年とか考えて作られているものも多いのです。
シャッターも回数は決まって設計されてますし時間で劣化する部品が悪さをすることもあります。
中には使い心地、触り心地のために付けられたゴムグリップなども補修のきかない部品になったりします。

大量生産でなくなった時に

製品の耐久度はどう考える?
故障の対応方法は?
故障交換品ストック?
パーツストック分のコストを薄く広く転嫁する?
修理部品をオンデマンドで作る?
製品企画の力が問われそうです。