第162回 土台揺らぐ
今回は素材のスペックについてです。
データ改ざん
素材メーカーからはその素材の規格名やデーターシートとして強度や弾性係数などの情報が添付されて販売されています。今回はそれをより高性能と偽った。
試作と破壊試験
昔は設計を詰める時安定して素材が供給される確証もなくロットと試作と試験と製造をしていました。
しかし、材料の安定とコンピューターシミュレーションの普及でデジタル設計して製造という試作コストを抑える取り組みがされてきました。
その材料の嘘
前提とした素材強度が不足した場合、少し無理がかかる設計がされているとそこから破綻します。
特に小型化や軽量化を追求している製品やコスト低減で材料節約を突き詰めていると深刻です。
材料価格や性能への無理な要求からなのか、素材を作れなくなったことの偽装なのか再発防止と社会全体に行き渡ってしまった製品の点検。頭の痛い問題です。