第141回 オーバーホール

今回は第139回に続いて、かつてカメラは高級品で耐久消費財だったというお話です。

メンテナンス前提

カメラ、特に機械式のものは軸受けや歯車が多く分解清掃調整を行うオーバーホールが必要なものでした。
今でも、太平洋戦争前のドイツのカメラで写真を撮ることができひいおじいさんが「家一軒」分で買ったカメラを使うことができます。

使い捨て時代

時代が70年ほど経つ間にカメラは高級品ではありますが一家に一台、親子で二台と拡張しやがてレンズ付きフィルムで中高生が気軽に買ってプリントとネガを得られる時代がきました。
写真を得る手段はデジカメの10年、携帯スマホの10年ですっかり様変わりです。

もう一度メンテナンス

あえてそこでカメラを使うのにはカメラ自体の魅力が必要です。持つこと、見せること、撮ること、撮ることができるもの、道具としての愛着、エトセトラ。
メンテナンスしながら使い続けられる魅力。

長く使うの時間尺度

前述のドイツメーカーが高級路線のカメラでメンテナンスサポートまで売りとして組み込むのは一つの方向性でしょうか。デジタルカメラでも一部試みがありますが数年の考えです。1960年代のカメラを今使えている感覚とは数倍の開きがあります。10年、20年、30年。40年、50年!

インフラが100年近く続いた35mm フィルムのおかげでもありましたが長年付き合う愛機という幻想、オーバーホールによる継承という夢を見てしまうのです。