第126回 線画に着彩

今回は絵の話です。

木版風景画

明治から昭和に生きた洋画家、木版画家吉田博氏の作品をNHK日曜美術館で知る機会がありました。ゲストが中江有里さんだから録画したというのは余談ですが。去年2016年の6月に郡山で展覧会があったそうで行きたかったなと思いました。

木版画というと

小学生の頃の図画工作で楽しんだぐらいで多色刷りの経験もありません。はるかに硬い版木に繊細な描線を彫り込んである作者の技量と集中力には驚かされます。彼がこれを始めたのは49歳。

人となり

23歳で渡米しそれまで描きためた水彩を元手に油彩画を世界各地で描き、帰国後は山にこもりながら、見られない人のために山の風景を描く。しかし画壇の当時主流派から外れ苦境の中の転身だったそうです。

輪郭 色版 ねずみ版 ぼかし

刷りの再現ができるのは版画ならではです。繊細な輪郭線は部分で色を変え、抑えた色調にさらに影色をつけるねずみ版で立体感をさらにグラデーションの重ね刷り。
ふと、新海誠さんの背景作画に通じるものを感じました。

写真以上に奥行き感と光を感じる。機会作って作品見に行きたいと思いました。