第106回 フォトキナ
今回はドイツ ケルンメッセなどで2年に一度開かれる写真関連の展示会についてです。
世界に冠たるドイツカメラ
ライカ、カールツァイスなど世界の光学機器を牽引してきたメーカーの本拠地がドイツです。
ライカやコンタックスといったフィルムカメラは20世紀前半を写真で写し止める大きな役割を果たしました。
世界一のカメラの展示会をやろう!そう思い立ったようです。
日本の一眼レフカメラの天下
1950年代の終わり旭光学のアサヒフレックスや日本光学が発売したニコンFはそんなドイツカメラの牙城を崩し始めます。日本製の一眼レフカメラが市場を席巻していったのです。
そんな切り替わりの1950年フォトキナは世界のカメラ発表の場として生まれ続いて行きます。
ブランドで生き続ける
ライカやツァイスのカメラ部門はブランドライセンスで21世紀初頭を乗り切りました。日本カメラにバッチやロゴ、設計監修などで関わり資金を得ていったのです。
最近は独自開発の彼ららしい価値観のカメラで再び存在感を示すようになりました。
ドイツでも日本メーカー
とはいえ、今年のフォトキナでも富士フィルムやオリンパス、シグマ、ソニーやパナソニックなど日本メーカーが事前のプレスカンファレンスで新製品や開発発表を行いました。
一時期は国内イベントでの新製品発表はなくフォトキナでという風潮もありました。今年は発表がオリンピックイヤーということで大手2社であるニコン、キヤノンは控えめです。
新製品に思いを馳せる秋の夜長です。