第103回 新海誠の世界

今回は実写トレースで培われたどこか見たことのある光景と美しい創造的な空や宇宙を描き、アニメーション界に存在感を示した新海誠さんの新作公開のお話しです。

美しい音楽のような映像
初期作品である彼女の猫やほしのこえなどから続く背景美術の精緻さが新海作品の特徴でしょう。ここに有名無名の音楽が流れて魅力的な世界を描き出します。
自主制作作品として飛び抜けたクオリティはすぐに注目を集めていきます。

惹きつける中ストーリーは試行錯誤
監督のインタビューを今回の新作パンフレットで読んだのですが、ストーリー作りは苦労されそして自身のメッセージが伝わらないジレンマも抱えていたようです。詳しくはパンフレットで。
作品を観るものとしては特に『星を追う子ども』辺りで感じました。

劇場公開をつなぎながらの勉強
今回のパンフレットを読んで『星を追う子ども』での違和感が、『言の葉の庭』でふっと消えたのも学びながら進む姿勢が垣間見えていたのかなと思いました。
そんな中、公開を続けていくのは稀なのでしょう。

今現在の集大成
多くの人に向けてシンプルな物語を歌のように届ける。
ゲームのオープニングやCMなどでスタイルを作り上げながら、映画として成立させた本作品は、いくつかの作画上の違和感が修正されればより多くの人に届くかもしれません。

これからも楽しみな監督です。