第85回 数値の果て
今回は、数値スペックの話題です。
条件揃えてこそ
排ガス規制や燃費についての測定の不備やごまかしで自動車メーカーが揺れる昨今、条件を恣意的に歪めたり実際の制御とは異なるパラメータで測定時だけいい数値出したりとあの手この手に驚きます。
効果の検証や成分表示の正しさ
医薬品では臨床データの不正や食品成分の表示とパッケージの乖離などもありました。不正が暴かれているうちはまだいいのでしょうか?見えなければ。
気付いてしまった後の落胆。
数値は評価しやすい
数値データはなんとなく正しい、良さそうと言う消費心理が簡単なので営業側もそれに乗ってしまうというのもあるのでしょうね。開発も成果アピール、成果評価のしやすさで数値を出すことを要求される。
ロジックの正しさと数値の評価、その両輪の関係がおかしくなった時、どうなるか想像することは忘れたくないですね。