第72回 すこしフューチャー

今回はSFの中でもちょっと未来を描いた本の紹介です。

小川一水『美森まんじゃしろのサオリさん』

過疎の村に残る美森さまの伝承をよく知る美人大学生と祖母の家を管理するために住み着いた若い男性で作られた素人探偵ユニットの短編集。
珍しくミステリー仕立てですが物語のスパイスにちょっと未来をうまく使っています。
短編集ですが登場人物の心の動きは時系列。順番に読み進めるのがいいでしょう。『煙突の上にハイヒール』も。

藤井太洋『アンダー・グラウンド・マーケット』

都会の新しい暮らしを描いて見せたのは藤井太洋さん。オリンピックに向けて変わっていく東京を急いで描きたいと言うことですでに何冊か発表されています。以前、このブログでも紹介しました。
仮想通貨とフリーランスな働き方など、を見せてくれます。もっと広い舞台の『ビッグ・データ・コネクト』宇宙まで巻き込んだ『オービタル・クラウド』も。

リコー 『2036年を想像してみた』

小説ではないですが20年後を気鋭の作家が語るシリーズをWebで公開しています。

http://jp.ricoh.com/special/AD2036/?sscl=homePanel5&_ga=1.10056245.1437526995.1453847554

他にも菅浩江や上田早夕里、野崎まどなどが21世紀っぽい未来を描いた作品があります。

研究室のその種は社会に入ってどんな物語を描くのか、活字の中で追ってみてはいかがでしょうか。