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第52回 闇迫る

今回は、日の短くなりゆく季節の話です。

夏の終わり

暑さ寒さも彼岸まで。
今年は少し秋の音連れが早いような気がします。雨の日も多く夕方の暗くなる時間も早く感じます。ひたひたと迫る夜の季節。
北欧のムーミンの国では暗い冬冬眠ということになりますが当地はそこまでいきません。

秋の訪れ

それでもなんとなくセンチメンタリズムになるのは別れの記憶やきらきらしていた夏の終わりを感じるからでしょうか。気分と季節の相関についてはきちんとしたデータや定説を持っていないのですが、少し沈んだ気分になるのです。

彼岸花

そんな気分によく似合う花が田んぼの中に赤い色を見せ始めます。曼珠沙華とも言いますね。
ちょうど刈り入れの稲とどちらが先かを競うように咲きます。
稲穂をバックに撮るか、刈り入れ後の田んぼに干した稲わらと絡めるか。
カメラを持って早朝に散歩すると朝陽に気分が上向きます。

コスモス

そうこうしているうちに、大きな公園などでコスモスが揺れるようになります。揺れるので風の弱い日に出かけたいですね。
最近はカメラマンも多くなって十数年前に比べると人を避けて撮るのも苦労します。

夕暮れの記憶

夕暮れの帰り道、夏に比べると空が澄んだ晴れ間が増えてきます。夏の名残の大三角が西に沈む頃、天頂にはアンドロメダやペガススなど秋の神話由来の星座が並びます。
英雄ペルセウスが空駆けるペガススにまたがり、アンドロメダ姫を化けクジラから救い出す物語。

月か団子か

中秋の名月も晴れたら見られます。
お団子を供えたことはありませんが、美味しいものを食べて、ススキの向こう昇る月を眺めて見てもいいかもしれません。

センチメンタリズムに染まる中、いろいろ思い起こすと季節ならではの彩りが見えてきます。
皆さんもそんな秋、闇に呑まれず探してはいかがでしょうか。