camdayのブログ

日々感じた中から不定期で。

第48回 単焦点で切り取る気分

今回は、スナップ撮影で持ち歩く単焦点レンズについて。


ズームレンズで始める
 
単焦点と言いつつズームレンズの話から入ります。
ズームレンズで撮影するときに広く撮りたいから広角、遠くにあるから望遠。という形でズームリングをぐりぐり回していませんか。
単焦点レンズだと主要被写体を画面内に収めるために前後に動きます。
そのとき、背景の写り込みの範囲が違うことに気づきます。
その辺りを意識してから単焦点レンズに切り替えてみましょう。
 
広角と望遠
 
広角レンズをつけてみると背景が広い範囲写り込んでいることに気づきます。同じような被写体の一つに近づくとぐっとひとつの被写体が大きく写って強調されます。また単焦点だと明るいレンズが多いので背景がぼけてピントのあった被写体がさらに強調されます。
望遠レンズに付け替えると遠くの被写体が大きく映ります。周りの被写体との差がつかなくなるので強調したいときは背景を別の被写体にしたくなります。背景の範囲は望遠レンズでは狭くなるので左右上下に撮影ポジションを変えると背景を変えることができます。
 
標準という中庸
 
標準というのは何も考えないでパッと見た視野に近いからと言われています。
何も考えないとパッと見たまま写りますが何を撮りたかったのか分かりにくくなりがちです。ここで絞りを調整してピントの範囲を変えてみましょう。ボケが大きくなったり背景までピントがあったような写真が撮れるでしょう。ここに広角や望遠で行った被写体に寄ってみたり、上下左右に動いて背景を変えてみたり、プラス絞りを変えてボケを変えてみましょう。1本の単焦点レンズでも色々な写真が撮れるでしょう。
 
超広角の力
 
ズームレンズの広角でどんなに後ろに下がっても収まりきらない被写体があります。もっと遠近感を強調したい時もあります。
そんなときには超広角の出番です。
中央の被写体に正対すれば思ったよりも自然に撮れますが、斜に構え画面の端にするほど強烈な遠近感になって歪んで写ります。
囲まれるような撮影では魚眼レンズの方が自然に撮影できます。
 
超望遠の眼差し
 
そして、遠方の被写体を引き寄せて撮るなら超望遠レンズが欲しくなります。
ズームレンズでいいレンズもありますから特にシャープに写したい、ズームレンズ以上の望遠がほしい、望遠鏡を流用しようというのでなければ実焦点300mmぐらいが単焦点として普通に持ち運べる大きさかもしれません。あとはお財布と体力、交通手段でいくらでも上があります。
 
5本のレンズにボディー2台
 
1台のカメラでレンズ交換の手間をかけながらじっくり撮ってもいいのですがボディーが2台あると広角と望遠などさっと持ち変えて画角の変化、被写体の切り取り方の違いを楽しめます。
被写体に向き合うときにいきなり大きなレンズを出すよりも徐々にコミュニケーションを取りながら大きなレンズを出して距離感を変化させていく方がいいかもしれません。
 
ちょっと今までと違った撮影。単焦点レンズで磨いてみませんか。