第34回 切り売り田んぼ

今回は都市近郊の農地についてです。

開墾の歴史

小学校の地元の歴史授業というのが今でもあるのかわかりませんが私の住んでいた町は雑木林を切り開いて工場を建て田んぼを潰して団地を作った土地でした。 団地の脇にはかつて水の少ない土地に田んぼを作るために川の上流から水を引き入れ段丘に田んぼを開いた歴史がありました。

区画整理

養蚕なども主要産業だったようですが田んぼと合わせて区画ができていました。 それが目にとまったのか比較的規模の小さかった範囲が公団住宅に作り変えられたのでした。計画はオイルショック前の四十数年前でしょうか。

減反政策と工業化

さらに、輸入食品の増大と住宅を求めるバブル経済の中次々と田んぼを住宅に切り替えることになりました。 工場も作られて労働者を住まわせるために。新しい町が作られて。 さらにバブル経済の中持ち家需要はさらに加速していったのです。 田んぼの水源や保水の役割を果たしていた山林やため池などが消えていきました。

切り売り田んぼ

昔は一戸建てが主流でしたが、住宅単価を抑えつつ一つの土地の収益を上げるマンション建設が進んで行きました。 結構最後まで残っていた良質な田んぼが今この流れにのっています。さらに

消えた農地

交通の便の良い都市近郊農地は消えて耐震強化の要請もあり粘土層を貫くコンクリート基礎が何本も埋められています。 さらに大型のショッピングモールが複数

土地の力が回復するには時間がかかるにせよ。浅いべた基礎なら条件のいい農地に戻せたかもしれませんが。粘土層を貫いた何十メートルものコンクリート柱が残るビル跡地。輸送コストを減らして近郊での食料生産を行う方法はあるのか。地方インフラの整備コストを振り分けるには。

数十年後にはそういう問題になりそうです。