第2回 彼方の彗星

まだ見ぬほうき星
去年は世紀の大彗星がやってくるということで話題になったので、覚えている方もいるかもしれませんが、今回は彗星の話題です。
ほうき星とも呼ばれ、夜空に羽を広げたような姿、細長い尻尾、ぼんやり丸い姿など様々です。
そんな彗星ですが太陽に近づく前は尾もない小さな天体で見えない天体です。

探査機が明らかにする姿
そのまだ見えない天体の芯の姿は一体どんなものなのか。
1980年台半ば、ハレー彗星に接近したジオット探査機はガスとチリの中に突入し核と呼ばれる天体を撮影しました。
吹き出すガスの中にぼんやり黒いものが見えていたのを覚えています。
そして今年、まだあまりガスを出していないチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に最新探査機ロゼッタが接近しています。

鮮明な画像
リンク先のページに公開されていますが最大直径5kmほどのアヒル型?!と研究者は呼んでいるみたいですがいかがでしょうか。
まるで断崖の切り立ったアルプスの峰々のような景観でした。
岩塊と砂礫の地形や二つの天体が結合したような形状などは、どこか小惑星探査機はやぶさが訪れたイトカワを思わせますし面白いです。

思いを馳せる太陽系起源
これらの小天体は地球や月などの惑星や大型の衛星とは違って太陽系ができたころの姿から大きく変わっていないと考えられています。
46億年という旅を続けて、太陽にあぶられて尾を引きながら徐々に姿を変えて行きます。
彗星には水や有機物もあり、地球の海や生命の材料の起源とも考えられています。

遠い彗星の故郷
太陽系の外縁にはこのような彗星核が分布している説が有力視されていますが、まだ直接目にした人類はいません。
いつの日か彗星核は水や有機物、鉱物資源をもたらす、宇宙に漕ぎ出した人類の第二第三の故郷になるかもしれません。

何十年?何百年?