第142回 虫食いアジサイ
今回はあまり食害のなかったアジサイも食べられてしまったお話です。
ある朝のこと
玄関先のアジサイの葉が穴だらけに。例年こんなことはありませんでした。葉の裏を見ると2センチほどの芋虫が。
剪定のしすぎで株が痛んだのでしょうか他のアジサイには波及していません。
アジサイハバチ
調べるとこの幼虫でした。特定の株に着くようです。
早速園芸用のスプレーを施しましたが翌日も影に逃れていた芋虫がむしゃむしゃ食べています。ほおっておくと丸坊主です。
もうすぐアジサイの花
花芽も見えてきたので徹底的にお箸でつまんで駆除します。新芽を食べられてなければ勝ちなのですがたまに虫食いというのが今の状態です。
綺麗に去年まで咲いていた株なのでなんとか持ち直したいと思っています。
切らぬなんとか切りすぎるなんとか…。
園芸は難しいですね。
第141回 オーバーホール
今回は第139回に続いて、かつてカメラは高級品で耐久消費財だったというお話です。
メンテナンス前提
カメラ、特に機械式のものは軸受けや歯車が多く分解清掃調整を行うオーバーホールが必要なものでした。
今でも、太平洋戦争前のドイツのカメラで写真を撮ることができひいおじいさんが「家一軒」分で買ったカメラを使うことができます。
使い捨て時代
時代が70年ほど経つ間にカメラは高級品ではありますが一家に一台、親子で二台と拡張しやがてレンズ付きフィルムで中高生が気軽に買ってプリントとネガを得られる時代がきました。
写真を得る手段はデジカメの10年、携帯スマホの10年ですっかり様変わりです。
もう一度メンテナンス
あえてそこでカメラを使うのにはカメラ自体の魅力が必要です。持つこと、見せること、撮ること、撮ることができるもの、道具としての愛着、エトセトラ。
メンテナンスしながら使い続けられる魅力。
長く使うの時間尺度
前述のドイツメーカーが高級路線のカメラでメンテナンスサポートまで売りとして組み込むのは一つの方向性でしょうか。デジタルカメラでも一部試みがありますが数年の考えです。1960年代のカメラを今使えている感覚とは数倍の開きがあります。10年、20年、30年。40年、50年!
インフラが100年近く続いた35mm フィルムのおかげでもありましたが長年付き合う愛機という幻想、オーバーホールによる継承という夢を見てしまうのです。
第140回 お題×ライトミステリー
今回は職業?と日常のちょっと不思議な謎解きを絡めた小説のお話です。
学園部活もの
米澤穂信『氷菓』のシリーズは文芸部ならぬ古典部が舞台になったシリーズで高山をモデルにした神山高校の生徒たちの謎解きが行われるミステリーで、シリーズ化、アニメ/コミックスに広がっています。
市立高校美術部他を舞台とした似鳥鶏『理由(わけ)あって冬に出る』の市立高校シリーズも続刊シリーズ化しています。
書店
大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』にはじまるシリーズは元書店員の書店あるあるがポイントになっています。
古書店に広げると、
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』はドラマ化は置いておいて近日アニメ化されるようですね。新刊書店に平積みです。
パティシエ
上田早夕里『ラ・ パティスリー』『ショコラティエの勲章』『菓子フェスの庭』などはお菓子職人の世界を題材にした小説です。
SF作家というイメージだったのですがこれらもいい作品でした。
カメラ店
中古カメラの販売、修理で最近読んで良かったのが、柊サナカ『谷中レトロカメラ店の謎日和』続刊もあります。ポイントとなるカメラの描写も的確で、店主とアルバイトの心模様も素敵でした。
ちょっと文庫片手に出かけて見てはいかがですか。
第139回 オーバーホール
今回は精密機械のオーバーホールについてです。
機械腕時計のメンテナンス
高級機の分解清掃調整、いわゆるオーバーホールの費用と期間が高く長くなっているとの話しを伺いました。海外の本社でのメンテナンスに切り替わっているらしいのです。部品のサードパーティ修理業者への提供を辞めているとの話もあります。
カメラのメンテナンス
機械式からデジカメがメインになったドイツの高級カメラもドイツ送りです。機械式のオーバーホールは国内でもしてくれますがデジタル一眼レフの普及機セットが買えてしまいます。国内の名人と言われたサードパーティの修理業者も後継者なきまま廃業や縮小をしています。
日本の会社は
大手カメラメーカーはOBが修理工房を立ち上げて10年近くが経っています。定年で始めたとして後継者育成はされていませんしいつまでとは思えます。部品の廃棄があったとか、点検清掃もファインダースクリーンなど外す必要があると受けられませんと言われます。
関係性の変化
海外のメーカーがメンテナンスまで含めて自社囲い込みをしつつも長く製品を使ってもらう業態にシフトする中、修理期間延長などをしてくれていた大手メーカーもそこでなんとか儲けようという事にはならなくなっているようです。
ユーザーもメーカーもしあわせな関係を長く続けるにはどうしたらいいのか。大量生産期を脱した製品では考えないといけないでしょう。
第138回 園芸種の拡散
今回は全国に拡散しつつあるナガミヒナゲシの話です。
最新雑草化
オレンジの花を咲かせているナガミヒナゲシは園芸種として入ってきたようですが、他の草花を圧倒して広がる特定外来生物に指定されているように、拡散性に優れた植物でした。
花壇から溢れて農地や道端を覆い始めています。
モータリゼーションが拡散を促進
道端で種子をばらまくと濡れタイヤに文字通り芥子粒のような種が付着して広がっていきます。
花を見たら刈り取っって花瓶に活けて可燃ゴミに出すのが1番かもしれません。
道端でそこかしこに咲いています。
休耕田にも拡散
田んぼも休耕田があると入り込んでいます。隣の田んぼの収量に影響があるとは言えませんが気になるところです。
固有生物相の保護は生物多様性を維持する大切な活動です。
金魚や飼育種のメダカなどの放流もNGです。
それにしてもナガミヒナゲシ、本当に増えました。
第137回 加水分解
今回はふわっとした樹脂に大敵のこの話題です。
マウスがベトベト
ゴム引きで触り心地の良かったマウスがいつの日かベトベトに。
そんな経験ありませんか。
ノートPCのゴム足やカメラのグリップのゴムもよくあることです。
これは素材の樹脂が劣化してしまったことで起きます。なかなか避け難いもので他にもバッグの合皮や中のクッションウレタンなども劣化します。
同じような素材でもなるものならないものがあります。
買った時はわからない
新品時には目に見えないことなので3年、5年、10年して見ないとわかりません。加水分解のもう一つ有名なものはカメラの遮光に使われるモルトプレーン。
昔のライカには使われていないので問題ないのですが60年代から末期の銀塩カメラ最近のデジタル一眼レフでも使われているのです。
あのカメラ、裏ブタのフチベトベトになっているの修理に出さないとですね。
第136回 カフェトマト
今日は駅ナカカフェのトマトについてです。
レタスは野菜工場から
これはPOPに書かれていたのである時期はそうだったと思います。丸く育つよりも早めで葉が開いたタイプの品種と生育具合だと思います。しゃくしゃくとした食感です。
日替わりトマト
一方のスライストマトですが毎日色、味、熟し具合違います。センター仕入れなのか近隣スーパーでの買入れなのかとにかくバラバラです。モーニングメニューの飽きない一要素です。
すごくフルーティーな品種の時もあれば少し早熟の懐かしい味も。
メニュー構成と仕入れ規模
スライストマトメニューは昼から夜にかけたメニューでは見かけません。お店の必要数を最小規模で仕入れているのかもしれません。
固定的な品種や農家で一年通して供給ということもないのでしょう。
今日はどんなトマトか。朝の楽しみです。