第110回 秋空に青い衝撃
首都圏でブルーインパルスの展示飛行が観られる、入間基地の入間航空祭2016が近づいて来ました。
公式案内
http://www.mod.go.jp/asdf/iruma/kouhou/281011/index.html
11/3 文化の日 数年間の経験では晴天率6割ぐらいでしょうか。雲のない快晴もありました。
青空のもと空を大きく旋回しながら何度も飛来してアクロバット飛行を行うT-4練習機はいいものです。
電車で行こう
臨時改札で20万人以上の観客を捌いて基地内の誘導する手並みも見事です。
中央のブルーインパルスの駐機スポット付近は特に混雑するので南北側、整備棟側によるのがいいでしょう。
日傘では見えない
帽子と日焼け止めがあるといいでしょう。日傘は周りの迷惑です。
踏台、脚立、シートは禁止です。
特にシートは風で飛ばされると航空機の安全にかかわります。
天候に恵まれ、事故なく開催されることを願っています。
第109回 季節の変わり目
今回は昨今の気温の変化についてです。
真夏日から一気に晩秋
先週の半ば、東京では10月としては珍しい真夏日を記録しました。
しまい損ねの半袖シャツが役立ちました。かと思えば蒸し暑く感じる雨の日もある。
一転肌寒く
連休が明けると一気に晩秋の気配。涼しいを通り越して寒く感じました。
身体が追いつかない気がします。
風邪気味の人も多いのではないでしょうか。こんな夜には暖かくして寝てしまいたいところです。
寝具の切り替え
ところが休日の天候不良で布団が干せません。どのくらい天候不良かは露地物レタスの価格に現れるようで、驚きの価格です。いかに日照に左右されるか垣間見えます。
晴れの特異日10/10も曇り空。そろそろ晴れますようにと願う。晴れますように。
第108回 大風呂敷
今回はSpaceXのイーロン・マスクが発表した火星移民構想についてです。
ロケット爆発事故
先日、射場での試験中に第2段から爆発し衛星共々失ってしまったSpaceXですが、先週驚きの発表を行いました。
火星に100人。
100年以内に定住100万人。
このタイミングで発表できるのがこの会社なのだなと思いました。
火星からその先まで
今回、超大型ロケット、燃料輸送タンカー宇宙船、惑星間宇宙船の構想とCFRPの大型燃料タンクや高性能エンジンが発表されました。
低軌道に550トンあげられるロケットは言うなれば燃料充填済みのH-IIBロケットを丸のまま打ち上げようという話です。
目的は惑星間輸送
今までも火星移住をうたった募集などもありましたが、今回は商業打ち上げまで行い、輸送手段のロケット開発も急ピッチで進めている企業トップの講演です。
かつてのアポロのケネディーの宣言のように実現するのではないかという社会の雰囲気が出て物事が走り出したらひょっとしてという期待を持ってしまいます。
資金調達方法は映画の一節
まずパンツを盗む?!スライドの最初の項は映画の一節のようでここについては本気とジョークの狭間です。
人類の未来を変える取り組み。
はたして商業打ち上げを再開、加速して、さらに資金調達の目処を立てることができるでしょうか。
ライバルのAmazon ジェフ・ベソスの大型ロケット計画も発表されているので楽しみです。
第107回 曼珠沙華
秋の彼岸に咲く
田んぼの畦や街道脇に赤い花が咲く時節になりました。
彼岸花です。
巾着田が一面に植えられていて有名です。物によっては白い花もあります。
見てても見えない
これらは多年草で地下の球根から花が咲き、その後葉が出てきます。と言われています。数十年、近郊の田んぼで撮影してきていて、これが彼岸花の葉ですというのを特定していません。
いっとき花に目を引かれその先を見ていません。秋の蝶は彼岸花を舞いますが種はできないそうです。
人の植えた軌跡
今私たちが見ている彼岸花の球根は自らは移動できず、また毒抜きなどをしないとすぐには食用にもならないということです。一説には飢饉に備えて田んぼの畦に植えたとも言われます。
稲が実る頃に畦を草刈りした後、花が咲きその後葉が現れるので農繁期には目立たないのも好まれたかもしれません。
田んぼの衰退
雑草の生い茂る稲作をやめた田んぼや畦を崩した田んぼも見られるようになってきました。
ショベルカーで掘り返し積まれた土から姿を見せたり、草刈りされないため雑草に埋もれた彼岸花も多く見られます。
やがて養分を作れなくなって球根も忘れ去られていくようです。
人の稲作に寄り添ってお彼岸という人の行事に因む名を与えられた花の行く末はどうなっていくのでしょう。
第106回 フォトキナ
今回はドイツ ケルンメッセなどで2年に一度開かれる写真関連の展示会についてです。
世界に冠たるドイツカメラ
ライカ、カールツァイスなど世界の光学機器を牽引してきたメーカーの本拠地がドイツです。
ライカやコンタックスといったフィルムカメラは20世紀前半を写真で写し止める大きな役割を果たしました。
世界一のカメラの展示会をやろう!そう思い立ったようです。
日本の一眼レフカメラの天下
1950年代の終わり旭光学のアサヒフレックスや日本光学が発売したニコンFはそんなドイツカメラの牙城を崩し始めます。日本製の一眼レフカメラが市場を席巻していったのです。
そんな切り替わりの1950年フォトキナは世界のカメラ発表の場として生まれ続いて行きます。
ブランドで生き続ける
ライカやツァイスのカメラ部門はブランドライセンスで21世紀初頭を乗り切りました。日本カメラにバッチやロゴ、設計監修などで関わり資金を得ていったのです。
最近は独自開発の彼ららしい価値観のカメラで再び存在感を示すようになりました。
ドイツでも日本メーカー
とはいえ、今年のフォトキナでも富士フィルムやオリンパス、シグマ、ソニーやパナソニックなど日本メーカーが事前のプレスカンファレンスで新製品や開発発表を行いました。
一時期は国内イベントでの新製品発表はなくフォトキナでという風潮もありました。今年は発表がオリンピックイヤーということで大手2社であるニコン、キヤノンは控えめです。
新製品に思いを馳せる秋の夜長です。
第105回 デジカメのゴミ
今回は一眼レフのデジカメ化から撮像素子のゴミ問題についてです。
黒い影
白い壁をとるとぼんやり黒い影が映っています。絞り込むとくっきり黒い点やホコリが。
青空や、ポートレートなどこんなところにシミそばかすがとなります。
ゴミの原因はレンズを交換するためのマウントが盛大に開いているためそこからのチリやホコリの侵入。
マウントの奥で動いているミラーや、シャッターなどのメカからのメカダスト発生や、悪いものだと潤滑油などの飛散があります。
ゴミ取りの方法
空気やガスで吹き飛ばす。
傷をつけないよう専用の用紙とクリーナーで拭き上げる。
専用の粘着スティックでとる。
表面コートでつきにくくする。
保護フィルターを撮像素子から離して設置する。
撮像素子を手振れ補正機構で振る。
超音波フィルターで弾き飛ばす。
さまざまな方法があります。
メーカー送りで一週間とほぼゴミ知らず
方式や撮像素子のフォーマットサイズで効き方が違います。
非常にいいものは数年使っても気になることがありません。
特に購入直後はメカダスト発生が多く対策の甘いカメラは慣らし運転のあとメーカー清掃した方が良い機種や、悪性のダスト発生は回収修理が告知されたり改良機種への交換という事例もありました。
気持ちよく写真を撮るにはこういった基本機能にも着目したいですね。
第104回 消えゆくネットコンテンツ
今回はニフティの初期のウェブページサービスの終了に寄せて。
個人発信の場としてのウェブサイト
HTLMを使って書き起こすところから始めて、やがてHTMLを生成するツールが普及しWindows95時代に作って誰にも知られていないウェブページがありますがこのまま消えるのに任せることになりそうです。
有名コンテンツでもプロバイダー廃業で
ブログへの移行からTwitterやLINEなどのリアルタイムのやり取りツールへ個人の通信が変化し、ウェブページのサービスを提供してきたプロバイダー廃業やサービス縮小が進んでいます。
Googleのリンクにのらない
さらに検索エンジンのヒットランクにかからないページも相当数あるはずです。
電力とサーバのメンテナンス通信回線の継続がされていても手が届かないデータ。
ネットの障子紙の下敷きに畳の裏に屋根裏に
維持されていれば残りますが数十年という壁は紙媒体より残りにくいかもしれません。昨今は図書館も資料を電子化しているので意識して残そうとしていてもある日ふっと消えてしまうかもしれません。
後世の歴史家にはミッシングリンクになるかもしれません。